シーケンサー

 自社でシーケンサーを使いこなせるようになれば、材料費と手間賃だけでなく高付加価値化が可能で、他者との相見積で比較されたり、競合他社に真似されたりすることが少なくなりますし、うまく使えば部品点数や組立時間を減らして、より競争力を高めることが可能です。

シーケンサーは自社で使える必要がある!

 シーケンサーあるいはプログラム・ロジック・コントローラー(PLC)の開発は、コンサルタントとしてお手伝いする形で可能です。実際にラダーを書くことや配線のお手伝いは問題ありません。基本的には御社の社員でできるようになっていただくのが理想です。

シーケンサーを自社でやらないと?

 その理由は、外部委託でやっていると、故障やトラブルの際にすぐに対応できずに信用を失う可能性があるばかりでなく、製品の改良やカスタマイズもままならないからです。また、外注先は競合他社の開発も請け負っているかも知れませんし、秘密を洩らさなくても競合他社の製品に応用されたりする可能性もあります。

シーケンサーの例

シーケンサーを使えるようになると?

 シーケンサーを自社で使えるようになると、自社の機械を割と簡単に自動化できて付加価値を高めたり、リレーやタイマーを配線する手間がかからないので、ターンアラウンド・タイムが減少し、納品までの資金繰りや年間に納品できる製品の数が増え、売上は増え、お客様からも納期が早まってすぐビジネスが拡張できるために喜ばれるようになります。

シーケンサーを使うためには?

 シーケンサーを使うためには、まずシーケンサー本体と、シーケンサーのプログラムを開発するためのソフトウェアや、シーケンサーによっては専用のケーブルが必要になります。Windowsパソコンがあることが前提ですが、ない場合は、さらにパソコンも必要ですが、どっちみち納入後の修理や改造でパソコンを持ち出す必要があることが多いので、プログラミング専用のパソコンを用意されることをお勧めします。

PLCプログラミング

シーケンサーのプログラム開発方法は?

 シーケンサーのプログラムは、大昔はニーモニックと呼ばれる略号を使ってシーケンサーのパネルから手入力していましたが、近年ではパソコンのシーケンサー用ソフトウェアの画面で、リレー回路を模した接点やリレーコイルやタイマーのアイコンを配置し、それを線で結んで行くだけで作れるようになりました。こうして作ったシーケンサーのプログラムは、縦に2本の柱があり、横にハシゴのように線が引かれることから、ラダープログラムと呼ばれます。

 ですので、シーケンサーのプログラムは、パソコンを扱えて、リレー回路の知識がある方であれば、基本的には誰でも簡単に作ることができます。

ラダープログラムの写真があります
ラダープログラム開発

シーケンサーのプログラムを作るのは簡単だが!

 事実、私が講師を務めている専門学校では、機械製図の基礎を学んだ2年生が、早い学生で数時間、遅い学生でも2日程度でシーケンサーを使えるようになります。

PLCセミナー

シーケンサーを使いこなすには?

 しかし、複雑な機械のシーケンサーのラダーを描くには、数学というか幾何学のセンスが必要です。もちろん、リレーを使ったシーケンス回路を設計できる方であれば、何の問題もなく簡単にシーケンサーを使えるようになる。と言いたいところですが、いくつか注意点があります。

シーケンサーの失敗1:シーケンサーのメーカー選びを誤る

 シーケンサーのプログラムは、現在では各社とも「ラダー」で書くのが一般的ですが、このラダーのプログラムは各社で互換性がありません。

 もちろん、各社のシーケンサー用ソフトウェアを使ってラダーを入力しなおせば表面的には使えるように見えるのですが、実際にはメーカーによって使える入出力の場所や機能に制限があったり、処理速度の違いで、よほど簡単なプログラム以外は、最初から作り直したほうが早いです。

シーケンサーの失敗2:トラブルに対処できない

 シーケンサーは割と簡単に使えるとはいえ、その中身はマイコンですから、要求速度が速かったり、計算を多く使ったりすると、まともに動かないことがあります。場合によってはC言語などのマイコン用のプログラム言語を使ってプログラムを作る必要があったりします。

 そうした目に見えないトラブルは、マイコンやC言語などの知識と経験がないと解決できないか、解決できても時間がかかり、納期に間に合わないことが起こります。

シーケンサーの失敗3:応用ができない

 シーケンサーは基本的にリレー回路を置き換えるものですので、特殊なセンサーやアクチュエーターを接続する場合に、インターフェース回路やドライバー回路などの電子回路を自作する必要があります。

 そうした電子回路は、見よう見まねで作ることも不可能ではありませんが、やたらと時間がかかったり、知識不足から故障や事故や発火などの重大なトラブルに遭遇する可能性もないとは言えません。

シーケンサーの失敗4:担当者が辞めると何もできない

 シーケンサーのプログラムは、パソコンのプログラムなどと同じで、作った人の個性が出ます。簡単に言えば、「他人の作ったプログラムは理解できない」と言えます。もちろん簡単なプログラムではこういったことは起きませんが、担当者が何らかの理由で退社してしまうと、修理も改造も、さもすれば製造もできなくなるケースが後を絶ちません。

 こうした事態を防ぐには、資料をしっかり残すことや、プログラムにコメントをこまめに入れるなどの対策が必要ですが、ただでさえ納期に遅れそうな状態で、後々のことまで考える余裕がない場合も多くあります。

シーケンサーの失敗5:競合他社に真似される

 シーケンサーで作ったプログラムは、メーカーや機種によっては読み出せなくする機能があるのですが、読み出せなくすると、エンドユーザーに修理に行った際に、そのプログラムの元のラダーがパソコンに入っていないと、手も足も出せなくなります。

 読み出せるようにしておくと、シーケンサー自体は誰でも簡単に買えますので、同じ機種を買ってプログラムをコピーすれば、あとは見よう見まねで作ったメカで同じ働きをする機械を簡単にコピーできてしまいます。

シーケンサーでドロ沼にはまりたいですか?

 シーケンサーは簡単に使えるように作られています。しかし、簡単に使えるからと安易に使っていると大きな落とし穴にはまる可能性もあります。

転ばぬ先の杖として!

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